パスワードと多要素認証
パスワードの使い回しによる被害と、認証要素の違い。
サービスごとに異なるパスワード
複数のサービスで同じパスワードを使うと、一つのサービスから漏れた認証情報を、別のサービスへも試されるおそれがあります。サービスごとに異なる長いパスワードを使うと、この使い回しによる被害を減らせます。
誕生日や名前など、他人が入手しやすい情報は推測されやすい材料です。パスワードマネージャーを使うと、サービスごとに異なるパスワードを生成し、管理できます。管理用のアカウント自体も、強い認証と復旧手段を用意する必要があります。
認証要素の種類
認証要素には、知っている情報、持っているもの、身体の特徴という種類があります。パスワードは知っている情報です。認証用の端末を所持していることや、生体認証は別の種類の要素です。
多要素認証は、異なる種類の要素を組み合わせます。パスワードと認証アプリのコードを組み合わせる例では、知識と端末の所持を確認します。パスワードを二度入力しても、同じ要素の確認を繰り返しただけです。
秘密の質問との違い
パスワードと秘密の質問の答えは、どちらも知識に当たります。入力する情報が二つあることだけでは、種類の異なる要素を組み合わせたことにはなりません。
認証の設定画面では、名前だけでなく、利用する手段と復旧の方法を確認する必要があります。対応する認証方法はサービスごとに異なります。
端末を失った場合への準備
認証アプリが入った端末を紛失した場合に備え、サービスが提供するバックアップコードや復旧手段を設定します。コードは認証情報なので、他人へ送ったり、公開したりする情報にはできません。
復旧用メールアドレスも、利用できる状態を保つ必要があります。古い端末を処分する前には、新しい端末でログインと認証ができる状態まで移行しておくと、端末の交換でアカウントへ入れなくなる事故を減らせます。